最高裁判所の建築家。

最近、仕事でまたイラストを描いてます。

何度も仕事をもらっておいて何度も褒められてもらってうれしいはずなのに、なんだか満足できずに何度も少しずつクオリティを上げ続ける今日この頃。

前世でいったん何をしたらこんなに満足できないんだ?


さて、先日書いた最高裁判所について、やっと書きますw


最高裁判所よかったレポ

最高裁判所を先日初めて見たときにすごくかっこよかったのでずっと書きたかったのです。以下感想。

・石の素材によって醸される静謐さ・清廉さと、曇り空っぽい落ち着いた色の重厚感と自然との同化感

・窓がないことにより醸し出される圧倒的人工物体感。なのに自然と同化していることによる不気味感

・秘密主義感と非日常感から思わされる謎の恐怖


白い建物・曇りの日に見たからかもしれないのですが、人間の資格の問題で距離感がよくわからなくて、本当に距離が見分けつかなくなってすごく不思議な気持ちになった。


茨城の建築家

気になって調べたら、岡田新一という建築家が作っていた。茨城県出身の方で、すきだな~と思う建築家、意外と多い。

なので、特に好きな3人でリストアップしてみた。


妹島和世

日立駅、21世紀美術館、北斎美術館

・今を時めく世界を股にかけて仕事する超有名な人。

・この人の建築は周辺の空間も取り込んで建物の広がりを作る不思議な感覚になる作品が多いと感じる。

・北斎美術館はそのデザインの意図から生まれたとがった建物の設計上、学芸員の人が大変だろうなとは思う。そして経年劣化で重要な施設地図などが判読不可能になってたりしててそこだけはUI/UXをやる人間としては見逃せなかったw


内藤廣

天心美術館・渋谷駅

・この人が実は渋谷駅の再開発PJのデザイン面推し進めている人と知ってびっくりした。多分このひと、建築界の深澤直人的レジェンドなんだろうな…。いつもお世話になっております感。

・渋谷駅の「なんか綺麗な場所だな~」と思う新しめの部分は大体この人が設計しているw

・天心美術館は、不思議と落ち着きがありつつ、天心リスペクトしたのかな…と思わされるような天井の低さとか、海がじっくりと見れるスペースがあったり、一日ゆったりしたくなる場所ですごくよかった。


岡田新一

最高裁判所・警視庁本部庁舎

・さっき最高裁について話したから割愛。公的機関の設計がやたら多い。

・前二人と比較するとかなり年を取っている(故人)なので、ポートフォリオにも年季を感じる(白黒写真がある…)。年季が入ったことで建物そのものが汚れてしまってるのもそこそこあるので、上2人の出来立てのきれいな建物と比べるとちょっとかわいそうかもしれない。

・この人のデザインは、昔は上先の二人のようなはっと目を奪われるようなインパクト尖った新鮮さがあったのかもしれないが、少なくとも現代においてはない。(もう少ししたら、↑2人のデザインもスタンダード化してつまらなく見えたりするのかな…)

だけど実際見ると普遍的なすばらしさが随所にあって、じっくり今見てもおお…と感動するので、ぜひ見てみてほしい。



気持ちだけはやるき茶屋

イラストまじりのくだらぬブログです。

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