ネットで漫画を配信しているサービスのコメントで「は?常識的に考えてこいつはクズ」「行動がありえない」といったツッコミを最近よく見ます。
自分は本を読む時にそういったことはあまり考えないタチだったのですが、最近はそう思うことも時々あり、理由について考えてみました。
- 世界観がぶれている
- 現実で読者と距離感が近い部分を独自設定化する
- 読者のステータス
1. 世界観がぶれている
現実世界を軸にした物語でも、その物語独自の世界観というものは存在すると思います。
例えばわかりやすいうまくいってる漫画の例でいうと、「かぐや様は告らせたい」。
これは現実の高校生活がベースとなりながら
・超セレブ高校
・かぐやは家柄もろもろあらゆる点で浮世離れした存在
等といったファンタジー設定(ここでは独自設定と呼びます)です。
そして、絵の中のアイコン的な部分でその設定を矛盾なく落とし込んで視覚的に説明しています。
・ダイレクトに話の冒頭で説明している
・高校の生徒会長室の窓がエレガントな外観
・生徒会長が付ける鎖みたいなやつ(純金製)
・かぐやの周りには付き人(早川)が潜んでいたり・かぐやのベットが天蓋付きのお姫様ベッド
読者はこうした要素から作者との認識統一が図れており、自然に話に入り込めるから「こんなやついるかよww」といったツッコミがうまれないのかな…と思いました。
つまり、独自設定を絵や物語で説明して作者と読者の認識を一致させることがすべてなのですが、この独自設定が増えれば増えるほどめちゃくちゃ大変なんですよね。
つまり、絵の中に落とすということはその周辺すべてを考えていく必要があるわけで、さらに物語も考えて・・となると大変作業量がふえるのと、間違いがあるとすごく目立っちゃうのでサラサラと書き進めることができず筆も遅くなり、楽しいけど辛いやつです。
だから独自設定まみれのファンタジー漫画は難しいといわれるわけですね。
結局会話と一緒。仕事とも一緒。誰かに何かを伝える行為はなんでもそうなのかなと思います。
だから私はコミュ障なんだなあ~なるほど(辛)
2. 現実で読者と距離感が近い部分を独自設定化する
これは成功とも失敗とも言いづらくなる部分ですが…。
「女神降臨」という漫画を例に挙げてみます。
この漫画は「地味顔女子が整形メイクしたらめちゃくちゃ美人になっちゃってチートモード!」みたいな話なのですが、当初のうちは「整形メイクでこんな変われるのは元がいいから。結局美人かよ」みたいな反発意見もあったんですよね。
ここでいきなりなのですが、この事象を説明するために例を出します。
「毎日3食ビックマックセットだけ食ってればやせる!!」って言われたらどう思いますか?
毎日ピザ50枚食ってた体重100kgの人ならそうだろうけど、毎日サラダチキンと野菜と水だけで筋トレして過ごしてた50kgの人がそんなこと言われても「バナナは実は人の生き血を吸うんです」と言われるのと同じくらいのファンタジーです。
ようするに整形メイクの話もそういうことで、個人差のあるところを誇張する形で独自設定化すると、人によっては「ありえない無理やりなファンタジー化」してしまいます。読者を選ぶ物語になってしまうわけです。
ただ、こういうのはうまくはまればすごく共感を得やすい話ではありますよね。
私も整形メイク一時期やってたのでわかるんですけど、マジで高い化粧品オンパレードで頑張るとパーツを盛ったり、ある程度輪郭整えるとかはメイクでできちゃうんですよ。骨格云々とかはどうしようもないけど。
だから否定しきれない部分で、女子の夢っぽい話だなあと思います。男性が主人公で「寝て覚めてみたらさえない俺がモテモテに?!」みたいな話と感覚が近いと思ってます笑。
3. 読者のステータス
心身共に疲れてるとなんにだって攻撃的になることもある。そういうときは物語を読んでいるよりも、頭を使わずに見れるモルカーやハイアンドローを流して寝落ちするほうがいいです…。
私も今疲れてます。今朝から無駄に頭痛くて午前休とってこのブログ書いてます。
あとちょっとしたら始業しなきゃ…。さようなら。
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